2010年08月23日

財政、埋蔵金頼み、限界、2011年度、税外収入半減、特別会計、積立金、剰余金

2011年度予算編成で、特別会計の積立金や剰余金など「埋蔵金」の活用に黄信号が出ています。

2010年度予算での埋蔵金を含む税外収入は当初予算としては過去最大の10.6兆円となりますが、
2011年度は積立金がほとんどなくなる影響で5兆円程度にとどまるとの見方が出ています。

埋蔵金に頼ってきた基礎年金の国庫負担割合をめぐる議論にも影響が出そうです。

特別会計は事業や資金の性格から一般会計と分けて管理する会計で、全部で18あります。

2010年度予算の税外収入のうち、特別会計の積立金と、歳入と歳出の差額である剰余金から
約8兆円を捻出(ねんしゅつ)。
財政投融資と外国為替資金の両特会で7.7兆円を占めます。

財投特会は景気対策などに活用した結果、かつて20兆円超あった積立金は
2010年度末に0.1兆円とほぼ枯渇する見通し。
剰余金も貸出金利の低下で徐々に減り、年1兆円程度にとどまりそうです。

外為特会は米長期金利の低下を受け、米国債などの運用による剰余金があまり増えそうにありません。
この結果、2011年度の税外収入は4兆〜5兆円程度になるとの見方が強い。

政府の行政刷新会議は10月下旬、事業仕分け第3弾で特別会計を取り上げる予定。
無駄遣いや新たな埋蔵金を探す方針ですが、どれだけの財源につながるかは不透明です。

特会の歳出総額は2010年度予算で約367兆円と一般会計(92兆円)の4倍もあります。
ところが、会計間の重複などを除くと176兆円。
そのうち政策経費は10兆円程度です。

2009年度決算で29.8兆円発生した剰余金も、国債償還に充てる分以外は9.1兆円。
外為、財投などの活用済み以外では年金給付や工事費に充てる分しか残りません。

積立金182兆円のうち7割は年金の支払い原資で、取り崩しは難しい。
20.6兆円の積立金がある外為は、円高によって保有外債の為替評価損が積立金を上回る
「赤字」状態が続きます。

民主党は昨年の衆院選マニフェスト(政権公約)で政策に必要な16.8兆円のうち
埋蔵金で4.3兆円を調達すると約束しました。
税外収入が半減すれば、新たな政策実行にも支障が出ます。

基礎年金の国庫負担割合を2分の1とする政府方針も綱渡りです。

2009、10両年度は財投の積立金を活用し、
2分の1への引き上げに必要な2.5兆円を確保しました。
2011年度はこの積立金がなくなります。

埋蔵金頼みは限界なのか。

みんなの党は失業給付などに充てる労働保険特会の積立金取り崩しなどにより、
3年間で30兆円以上の活用が可能と主張。
与党内には外為特会の積立金を取り崩すべきだとの議論もくすぶります。

一方、「埋蔵金を使うとしても債務の返済に充てるべきだ」(上智大学の中里透准教授)
との意見もあります。

--- 2010/08/22 nikkei.comの記事などから



posted by shiro at 22:11| Comment(0) | 国内の政治・経済・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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